Illustratorで名刺の入稿データを作ってみよう!その2

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Illustratorで名刺の入稿データを作ってみよう!その2

前回は前置きで終わってしまいましたが、今回はさっそく本題の名刺入稿用データを作成してみようと思います!
 

いきなりですが、上の画像が名刺の仕上がりイメージです。
「屋号のロゴ」「屋号のウェブサイトへのQRコード」「屋号のウェブサイトのURL」「名前」「連絡先」「業務内容」と言った、ごく標準的な情報を記載しています。
(お店などであれば地図を裏面に付けたりしますが、地図の作製はまた次の機会にしたいと思います…。)
最終的にこの仕上がりイメージになるように、データを作成していきたいと思います!
 
作業の流れとしては、

  1. 完成イメージを考える
  2. 素材(ロゴマーク)の作成
  3. QRコードの取得
  4. 各レイヤーの作成
  5. レイアウトの決定
  6. テキストデータの入力

こんな感じでしょうか。

完成イメージを考えてみよう!

まずは「完成イメージを考える」で、大まかなイメージを考えます。

  • レイアウト
  • 全体の色使い
  • 使用するフォント

こんな感じでしょうか。
 
レイアウト」が、「屋号のロゴを目立たせる」「QRコードを載せる」「ロゴとQRコード、URLが一体となるように」。
全体の色使い」が、「眼に優しい色使い」。
そして「使用するフォント」は「ゴシック系フォントで」。
今回は上記のように完成系をイメージしましたので、それに沿って作成を進めていきたいと思います。
 
では、「完成イメージを考える」は終了したので、次は「素材(ロゴマーク)の作成」を行います。

Illustratorでロゴマークを作ってみよう!

Illustratorでロゴマークを作成します。
Illustratorを起動して、左上の「ファイル」から「新規」を選びます。
 
このファイルはロゴ作成のためだけに用意しますので、赤枠の中は適当で構いません。
(ただ、自分で作成する場合は、ロゴは後々色々なものに使うと思いますので、判りやすいファイル名にして保存しておいた方が良いと思います…。)
カラーモード」も人によっては(特にwebの仕事が多い人だと)、RGBになっているかも知れませんが、ここも後からCMYKに変更可能です。
 

アートボード(illustrator)の作業領域が表示されたら、上のメニュー「ファイル」から「ドキュメントのカラーモード」を「CMYK」に変更します。
(家庭用のプリンタですとRGBでも印刷してくれますが、業者さんにRGBのまま印刷データを出すと、大概「データ不備」として突っ返されます…。一点ものでしたらまだ良いんですが、冊子ものですとデータ内に100点のリンク画像があって、その内1点だけRGBだった場合もプリフライトチェックで引っかかりますので、「印刷物を作る場合はCMYK」と言う習慣を着けてしまうのが良いと俺は思います。)

 
それが出来たら、左の「ツールパレット」から「楕円形ツール」(赤で囲んだ部分)を選んで、適当に色を変えた「正円」を以下の通り4つ描きます。(青で囲んだ部分)
その場合重ね順も下記のようにしてください。

  • 最下層に、一番大きい正円を1つ
  • その次に、その50%の大きさの正円を2つ
  • 最上層に、さらにその30%の大きさの正円を1つ

重ね順は上の「オブジェクト」メニュー→「重ね順」で自由に変更できます。
(「レイヤー」パレットから並び替えるのも、早くていいです。)
 
次に、上のメニューの「ウィンドウ」→「整列」を選んで、画像のように正円をそれぞれ整列させます。(緑で囲んだ部分)
 

次に、画像の1と2の正円を選択(赤で囲んだ部分)して、上のメニューの「ウィンドウ」→「パスファインダ」を選んで「前面オブジェクトで型抜き」を実行します。(青で囲んだ部分)
間違っていなければ2の正円だけが残ると思います。
 

次に正円すべてを選択して、同じく「パスファインダ」から「分割」を実行します。(赤で囲んだ部分)
選択を解除しないまま、上のメニューの「オブジェクト」→「グループ解除」を選びます。(青で囲んだ部分)
 

画面上では1つのオブジェクトに見えますが、「パスファインダ」の「分割」処理をかけることで、オブジェクトは図のように5つに分割されます。
1と3と4の正円を選択して削除します。
残った2と5の正円に対し、「パスファインダ」から「合体」を実行します。(赤で囲んだ部分)
 

間違っていなければ、図のような黄色のオブジェクトが一つだけになると思います。
そうしたら、当初イメージしていた眼に優しい色に変えて、ゴシック系のフォントで屋号をタイプします。(もちろんオリジナルで文字を作っても大丈夫です!digiTAOの文字もオリジナルで作っています。)
タイプした屋号を上の「オブジェクト」メニュー→「重ね順」で最上層に移動し、左の「ツールパレット」から「楕円形ツール」を選択して、猫の肉球部分を作成します。
 
これで、ロゴの部分が完成しました!
QRコードについては、自分で作成するのは面倒なので、外部のサービスを利用しています。(汗)
QRコード作成等のキーワードでgoogle検索して見てください。
QRコードの画像もCMYKに変換して、印刷用解像度へと変更するのをお忘れなく!
 
解像度については、次回少し触れたいと思います。
 
画像だらけになってしまいましたが、また次回、何卒よろしくお願いいたしますm(_ _)m

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